ここ1年くらいのベトナム事情(政治・経済などなど)を振り返ってみるよ

Sunset ベトナムの政治

さて、ブログの更新が止まってはや半年。そのかんベトナムでもホントいろんなことがありました。大きいのは政治面でのますますの混乱と景気後退ですかね。ここでは過去に公開した記事がその後どうなったのかを中心に、ベトナム事情をアップデートしていきたいと思います。モノによっては1年以上経ってたりしますね。時の流れ早し、こんなんじゃあっという間におっさんになってしまう…あ、もうおっさんだったわ。

政治面

役人の更迭が相次いだ2022〜23年のなかでも、現職国家主席のフック氏が辞任したのは衝撃でした。大方の見方としては事実上の更迭とされています。後任は52歳のボー・バン・トゥオン氏。チョン書記長の懐刀と見られ、名誉職の側面が強い国家主席から将来の書記長の芽が見えるとか見えないとか。
これでチョン書記長の独裁色・共産色がよく濃くなった感がありますが、さらなる大きな粛正があるといった話も聞こえてきますね。。まだまだ終わりが見えない感じです。

安倍さんと仲良しだったフック前国家主席

2022年には不動産大手グループのFLCとタンホアンミンに続き、ヴァンティンファットのトップもお縄に。本ブログでは有名な塩漬けビルを取得した会社の関連で出てきましたね。

書記長が執念を燃やす汚職撲滅と相次ぐ粛正により、役人はますますびびって許認可を出さなくなり、投資案件はどの業界でもかなり停滞しているようです。ちょうど1年前の心配は現実のものとなってしまいました。。勘弁してくれー!

ホーチミンメトロは工事のほうは進んでいるものの、メトロを運行する会社の資金が底をつき、給料や保険料未払いで従業員が退職しまくっているようです。そりゃ運行開始が遅れに遅れて収入ないんだから給料払えるわけないわな。。実際にメトロを運行し、保守メンテをするには年末までにあと700人採用しなきゃいけないというのに、カネが払えないんじゃ人集められないですね…。今年中の開業は早くも暗礁に乗り上げてます。

経済面

経済面では、少なくとも2022年はそれなりにベトナム頑張ったといえるのではないでしょうか。ウクライナ問題や米国・欧州のインフレ爆上げのなかベトナムはなんとかインフレ目標以下を達成。GDP成長率も高水準を保ちました。なんと今月中には総人口も1億人を突破するとの発表もあり、中期的にはまだまだ成長の予感を感じさせられますね。対する日本は12年連続減だってさ。

しかし、それでも年後半にかけては世界情勢に巻き込まれる形でインフレ率が上昇。政策金利引き上げを余儀なくされ、それに伴って住宅ローン金利も爆上がり。分譲マンションをはじめとした不動産はあっという間に売れなくなりました。

許認可ストップによる販売停止・延期、大手不動産デベロッパーの汚職事件に起因する社債市場の低迷と顧客マインド低下がこれに輪をかける形で、現在深刻なカネ詰まりを起こしています。
一部の不動産業者・建設業者は廃業に追い込まれ、大手デベロッパーやゼネコンも経営不安が囁かれています。不動産・建設業が時価総額の多くの割合を占めるベトナムの株式市場も絶賛低迷中です。。

何が楽しくて銀行預金で10%近くつく国でベトナム株買って(最高値から)30%損してんだよ…と嘆きつつ、今はバーゲンセールだと思って淡々と買い増しを続けています。長い目で見りゃ成長する市場なのは間違いないんじゃ!直近2か月では政策金利も連続で下がり、ここ2四半期落ち込んだGDPの回復にも期待がかかります。

一方で中国のゼロコロナ政策もようやく解除されて、街でフルーツの叩き売りはまるで見なくなりました。ハノイの旧市街にも外国人観光客が相当戻ってきている感じがしますね。年末年始に南の島フーコックに遊びに行ったら、ホテルの宿泊客が外国人ばっかりでびっくりしました。ホテルは普通に高かったし、レストランも全然予約が取れずでこの界隈はしばらく明るそうですな。経済指標を見ても、観光業は前年比で約4倍と数字の上でも納得。周りのベトナム人も街ゆく人も、天気がよくても悪くても幸せそうでなによりです。

その他

ジャパニーズウィスキーは現地では相変わらずの品薄です。海外へのお土産用を売っている成田空港では、一時期(1月くらい)余市・宮城峡・スーパーニッカあたりが大量に並んだものの、3月に帰国したときにはだいぶその数が減っていました。もしかしたら値上がりするかなと思って一本買ってみたけど、値上がる前にどこかで飲むなりあげるなりするだろな。。

1月下旬の写真。先日一時帰国したらずいぶん在庫がなくなってきてました

日清のラ王は華々しく?デビューしたのち、未だに日本食スーパーでは見かけるものの一般的なスーパーではすっかり見なくなってしまいました。やはり価格が高すぎたか。。対する天下のエースコックは日本スタイルの正統派ラーメン「絶品(Zeppin)」を繰り出してきました。試しにいただいてみましたが、こりゃホンモノですわ。わざわざ日本の倍する輸入モノを買わなくてよくなるクオリティですね。

Mỳ ly ZEPPIN – Acecook Việt Nam
Acecook VN

ベトナム人にウケるかどうかはわかりませんが、一風堂があれだけ人気だったらすんなり受け入れられるかも(でもやっぱあんまり売れてないみたい。。)。そういえばホーチミン1区の一風堂は閉店しちゃったみたいですが、これは不振というよりオーナーとのトラブル関係なんじゃないかと勝手に邪推してます。

ちなみに、最近失脚した大物政治家関連の持ち物、という噂も

おわりに

今年は低成長の年になるだの住宅が売れ残りまくってるだのなにかと不安視されているベトナムではありますが、なんだかんだ紆余曲折ありながらも普通にどんどん国は豊かになっていくのでしょう。短期的な景気後退より、日系企業として進出している立場としては許認可が下りないのがとにかく困る。。これだけは1年前も半年前も言ってるけど一向に変わる気配ないな〜。

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