【出張時のお土産】ベトナム駐在6年目が選ぶ、日本からの気の利いたお土産(日本人編)

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ついにベトナムの外国人受け入れが再開しましたね。僕の会社でも、早くも来月4件のベトナム出張が計画され始めたとかいう恐ろしい知らせが…。ええ喜んでお待ちしていますよ!!

さてさてそんなタイミングもあり、今日は出張時のお土産のお話。日本からベトナムに出張する際、現地の駐在員にどんなお土産を持っていったらいいか、毎回悩みますよね。世の中にはお土産を持ってこない人もけっこうたくさんいて、基本的に駐在員としては日本からわざわざ何かを持ってきてくれたという心遣いにそのものに対して感謝ですし、何をもらっても嬉しいものです。

でも、せっかくなので持っていく側としても、少しでも駐在員に喜んでもらえるものを持っていきたいですよね。お互い気持ちよく出張を終えるためにも、駐在員の心を出会い頭にしっかり掴んでおきたいところです。特に、駐在員は赴任する前に自身も幾度か出張を経験して同じ悩みを抱えたことがあるわけで、ある意味出張者が「手を抜いた」かどうかも自身の経験からわかってしまうわけです。

ということで、今回は僕自身があげたりもらったりした経験を通して、ベトナム在住の駐在員に「おっ」と思われるようなお土産をチョイスしてご紹介します。社外の人というよりは、社内の人を想定しています。社外の人には無難にお菓子か、後述のようにお酒がオススメです。当然、渡す側の駐在員の赴任歴や年齢、性別や家族構成、住んでいる都市やエリアによって一概に言えるわけではなく、あくまでこれを参考にご自身でアレンジしていただくのがよいかと思います。もちろんほぼほぼ僕の主観です。

大前提としては、ホーチミン・ハノイなどの都市部において、日本商品の調達環境はここ数年で劇的に良くなっています。この2都市ではもはや手に入らない日本商品はない、といっても過言ではありません。日本食スーパーもユニクロも無印良品もイオンモールもコーナン(ホームセンターだけでなく食品含めていろいろある)もあり、種類にこだわらなければ一通りのものは手に入ります。

ただし、当然のことながら輸入品は値段が高いです。食品類でいえば、ひと声日本の2倍が相場であり、「売っている」からといってしょっちゅう「買える」わけではありません。かくいう僕も、日本からの輸入品を買うことは滅多にありません。日本商品を置いているお店が自宅や職場から離れている人も多く、やっぱり何をもらっても嬉しいことには変わりはありません。

効果的なお土産で駐在員に気持ちよく動いてもらいましょう

まずは駐在員に何が欲しいか聞いてみよう

薬品系や化粧品、コンタクトレンズ関連など、個人の事情や嗜好が大きく分かれる商品は需要が少なくベトナムの店側も取り扱いにくいため、どうしても日本で調達していく必要があります。そういったものは駐在員本人がじゅうぶん用意をしているはずですが、最近はコロナの長期化により思うように一時帰国ができていない人もいたりします。駐在員その人が最も必要としているものを買っていくのが結局いちばん喜ばれます。僕が過去に出張者におねだりしたのは、日本の薬やマニアックな梅干しのお菓子などです。

問題は、「そんなこと気にしなくていい、お構いなくお越しください」と言われたときです。当然、これから連日にわたって何から何までお世話になるのですから手ぶらで参上するわけにはいきません。基本的には食品系がよいかと思います。

薬だけは信用できるやつを飲みたい。(切実)

お酒はかならず買っていこう

お酒は本当に万能だと思います。家で自分で飲んだり行きつけのお店に入れるのもよし、出張中に開けてしまってみんなで飲むもよし、自分の取引先や友人にさらに贈り物として使うもよしで、お酒を飲まない人であっても使い道に困ることはありません。

そもそもベトナムへ持ち込む量には制限があり、何本も持ってこれないのでお酒というだけで貴重です。2022年3月現在の制限は「アルコール度22%以上の酒類1.5リットル、またはアルコール度22%未満の酒類2リットル、またはその他(ビールを含み、ワインを含みません)3リットルのいずれかまで」です。また、ワレモノなのでスーツケースに入れて持っていく場合にはしっかり包装する必要があり、駐在員はそれもわかっているためなおさら嬉しいです。

お酒のなかでもオススメはジャパニーズウィスキーです。日本酒や焼酎に比べてベトナムで手に入りづらく、それでいて飲む機会は比較的多いように思います。ベトナム人にも日本のウィスキーは大人気で、駐在員がベトナム人への贈り物として活用するにも最適です。また、他のお酒に比べてアルコール度数が高いため長く楽しめますし、日本酒と違って保存も利きます。ワインも保存は利くのですが、ワインを持っていくなら日本からではないでしょうね。

ニッカやサントリーオールド、知多・白州あたりは比較的ベトナムでも手に入れやすいです。各種年代モノはもちろんのこと、イチローズモルトあたりを持っていくとかなりテンション上がると思います。ベトナム人の金持ちたちは日本のウィスキーにやたら詳しかったりして、山崎のノンエイジや12年なんかあげてももはや喜んでもらえません。言うまでもないですが、間違ってもシーバスリーガルやジャックダニエルを持っていかないように。ビジネスマンとしての資質を疑われかねません。

日本酒でいうと久保田や獺祭は一般的になりつつあります。焼酎だと黒霧島なんかはパックのでかいのすらよく売ってます。持っていくなら地方生産のやつだったり、焼酎なら芋や麦以外をピックしてみるとかも手かもしれません。スパークリング日本酒とかはベトナムで見たことはまだないです。もちろん、定番のやつでも嬉しいことに変わりはありません。

まとめると...
・お酒は制限の範囲でなるべく持っていったほうがいい
・あげた人が飲む他にも、その人が贈り物として活用することもできる
・ウィスキーがよりオススメ。入手しにくい、長く飲める、保存も利く
・せっかくなら現地で手に入らないものを
現地で売ってるウィスキーはこんなもん。ハノイではスーパー富分のリカーショップが昨年オープンも、日本のウィスキーはやはりほぼなし

(2022.8末追記。現在の成田空港のウィスキーラインナップはこんな感じ。響のマスターズセレクトとAoが山積み。ニッカのカブトセットも含めてこの辺はもう目新しさ感はないですね。)

(2024.1追記。羽田や成田は中級クラスを中心に徐々にジャパニーズウィスキーが充実してきましたね。現地では未だに品薄なので、引き続きオススメアイテムです。)

デパ地下系お菓子はなんだかんだ強い

インパクトには欠けますが、シンプルにもらって嬉しいし無難です。日本でもらっても嬉しいですもんね。ある程度フォーマルな間柄であったり、ご家族がいる方により適しています。「日本でいま流行りのナントカ」という触れ込みのものであればもう掴みはバッチリです。わざわざ並んで買ってくれたのかな、とか思っちゃいます。

和菓子でいうと、ホーチミンの高島屋に入っている岡山の「宗家 源吉兆庵」くらいしかベトナムでまともに買えるものはありません。どら焼きが1コ400円くらいします。日本茶をもらうくらいなら、和菓子の方が何倍も喜ばれると思います。洋菓子だと同じく高島屋にある神戸風月堂やロイズ、あとはシャトレーゼが進出しています。かつてはヨックモックも買えましたが、もう撤退してしまったかもしれません。和でも洋でも、賞味期限には注意です。足がはやいとわかっている場合は、渡すときに一言添えてあげると親切です。

空港でも買えるお土産の定番中の定番「白い恋人」。若干思考停止感は否めないものの、何回もらっても美味いものは美味い。ベトナム人にも人気です。ただし、出張者をしょっちゅう受け入れている人だとさすがに食べ飽きている可能性があります。お土産の準備まで手が回らず、空港で調達せざるを得ないときには大いに助けてもらいましょう。

(2024.1追記。その後、僕個人としては白い恋人をもらいすぎて「もう勘弁してくれ」となった時期がありました。うまいんだけどね…。一方、僕が一時帰国の際に会社の同僚(ベトナム人含む)に買って帰るのはハッピーターン(パウダーめっちゃ増量のやつ)、抹茶味のきのこの山、パイの実(深みショコラ)などベトナムでは売っていないバージョンのやつとか、ベトナムでも売ってるけど小分けタイプとか個包装とかがないタイプを選んでいます。カントリーマアムもずいぶん喜ばれましたが、2023年に入って現地生産が登場しました。)

まとめると...
・デパ地下系お菓子はフォーマルな間柄や家族連れにオススメ
・日本でまさに話題の一品だとなおベター
・賞味期限に注意。短い場合は一言添えるのが吉
・困ったときの白い恋人。多用は避けたほうがいいかも
ホーチミン高島屋に出店している「宗家 源吉兆庵」

男性、単身・独身にはやっぱラーメンでしょう

スーパーで買うような食品全般も当然ありがたいです。スナックもカップ麺もレトルト食品も調味料もあることはあるのですが、とにかく高いし種類にしたってどうしても限られてきます。以下、カップ麺を例に説明します。

ベトナムで手に入るカップ麺は「ど定番」のものに限られます。緑のたぬきと赤いきつね(なぜか関西版が多い)、一平ちゃんやスーパーカップであれば大体どこの日本食スーパーでも手に入ります。カップヌードルに至っては現地生産をしており、1コ80円程度で買えてしまいます(ただしトムヤム味やチリクラブ味など日本人としてはビミョーなのばかりで、唯一シーフード味のみ日本のにかなり近いクオリティを低価格で楽しめます)。

ホーチミン・レタントン通りのファミマに並ぶカップ麺。左にある青と赤のパッケージがローカル版カップヌードル

それを踏まえて、カップラーメンであれば有名店とのコラボ商品や家系・二郎系、昔ながらのものだとニュータッチの「元祖ねぎラーメン」なんかは喜ばれると思います。あえてカップヌードルを持っていくのであれば、糖質・脂質50%オフのコッテリーナイスにしてみるのはどうでしょう。カップ焼きそばであればU.F.Oよりはペヤングソース焼きそばが欲しいところです。にんにくMAXとか超超超大盛とかをネタとして混ぜていくのも遊び心があります。

さらに特別感を出すなら、調理型のラーメンもかなり嬉しいと思います。一蘭のセットは(今はわかりませんが)コロナの前は空港でも売っていましたが、くれた人にはついぞ出会ったことがありません。今となってはベトナムに進出した一風堂が冷凍のラーメンを販売するようになったとはいえ、ベトナムで一蘭を味わえたらそれはもう奇跡です。そして極めつけは「天下一品」。ベトナムに類似商品が一切存在しない、間違いなく唯一無二のお土産です。コレを持ってきてくれる人がいたら、僕のなかでその人は「最高にセンスがある人」決定です。賞味期限が届いてから10日程度と短いため、短期出張のみでの選択肢になるでしょう(アテンド中は基本ずっと食事を共にしますからね)。

(2022.8末追記。ついに一蘭を持ってきてくれる後輩さんが現れました‼︎ おじさんは嬉しすぎて感無量です。)

(2024.1追記。一蘭はホーチミンの髙島屋でも買えるようになりました。ただ高すぎてとても買う気にはならない。。)

食料品は、持っていく側も予算やスーツケースの空きに合わせて準備をすることができます。どちらかというと気の知れた仲間や、趣味嗜好がある程度わかっている人向けかもしれませんね。好みがわからないからといって、柿の種とか持ってこられてもあまり嬉しくはありません。それくらいならうっかり自分でも日常的に買えちゃいますからね。

余談ながら先日、湖池屋が現地でローカル価格のポテチをリリースしました。カルビーのポテトチップスコンソメパンチ60グラムが550円で売られている(高すぎ!)隣で、なんと衝撃の65グラム90円!! ポテチ界の革命的事件です。ポテチは軽いですがかさばるしバキバキに割れるので、そもそもお土産には不向きですね。

ポテチ界の黒船、「じゃがいも心地」が2022年2月末に発売
まとめると...
・食品全般もやっぱりありがたい。他のものと同様、せっかくなら現地で手に入らないものを
・カップ麺なら名店コラボ商品やカロリーオフ、ちょっと捻った選択肢も混ぜてみよう
・特別な人には一蘭や天下一品のラーメンセットなんかは破壊力あり

番外編

仕事バリバリの人には、ちょっと高めのユンケルなんていうのも面白いかと思いました。ざっと調べた感じだとベトナムでは売っていません。リポビタン、レッドブル、モンスターはありますが完全に別モノでしょう。ウコンの力とヘパリーゼもあります。

ただし、受け取る人によっては「は?俺にもっと働けって言ってんの?」とあらぬ疑いをかけられてしまう危険もあるため、「いつも本当に助けられています。無理なさらないでくださいね」とか「いざという時のために使ってくださいね」とか労いの言葉を添えるのが大事だと思います。ユンケルに限った話ではないですが。

しょこたんが大晦日のRIZIN出演前に飲んでたやつ

ユンケルなんてほとんどビン運んでるようなもんで重くて嫌だと思う人には、顆粒タイプもあります。むしろこちらのほうがスマートかも。箱ごと事務所に差し入れ、という形でもいいかもしれません。

カロリミットやメタバリアといった太らない系サプリも現地では見たことがなくユニークですが、これもイヤミにならないよう注意がいりそうです。プロテインや筋トレ用サプリは洋モノがネット通販で手に入ります。 

おわりに

要は、「相手のことを考えたかどうか」を挟むということだと思います。駐在員のほうは、自身の経験からお土産の準備が難しくて大変だということをじゅうぶんわかっています。そして日本から離れたかの地で日頃(孤軍)奮闘していることに対して思いを寄せ、感謝の気持ちを伝えてあげることが何よりも大事であり、お土産はそれが形になったものに過ぎません。少しでもご参考になれば幸いです!

駐在員の苦労はこちらをご覧ください↓

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