【渇望】出張アテンド「される側」が現地駐在員へ声に出して言いたいフレーズ3選

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先日の記事でも書きましたが、昨年度はとにかく社内外のアテンドをガーシーばりにしまくりました(日本人ひとりでな!!!!)。この機会にざっと振り返ってみたところ、社外は取引先、同業他社、大学、管轄省庁、新聞記者など延べ30社・70人以上の相手をしていました。社内を含めると…もう数え切れません。。まじでこれでもかというくらいあらゆる部署が来ました。1年間で前社長、現社長、次期社長(今年度就任)と謎の社長ビンゴを達成したのは海外拠点でホーチミンの現法長とハノイの僕だけじゃないでしょうか。

もちろん、大変だ大変だと言いたいためにこの記事を書いているのではなく、アテンドは実りも多い・大きいことは以前書いた通りです。↓の記事はアテンド地獄が始まる前に書いたものですが、実際国内ではなかなか話せない人たちと共に長い時間を過ごすことができました。社内のエラい人たちと充分すぎるくらい濃い〜話もできましたし(なんせだいたいひとり対応だからな‼︎)、世界的に有名な方や世界的に有名な企業のトップの方と食事をご一緒することもできました。

ちなみにアテンドばかりで休日出勤しまくっていたところ、年度末になり本社から「3月末までに有給休暇12日必ず取得してね♪」というありがたい(これは本音)おふれが出まして、有休消化どころか代休さえ充分に取れていなかった僕は、3月はアテンドの合間に「お前会社辞めるんか」と思われんばかりの勢いで休みを取りまくっていました。アテンド休暇を利用して、一時帰国して娘の授業参観に出たりしてました。アテンド休暇、聞き慣れないと思いますがいま創り出した造語です。みなさまぜひお使いください。

キュウカ、ダイジ。

さて前置きがだいぶ長くなりました。そんな「アテンドばっかなのを言い訳に本業サボるな」と言われるほどアテンドに時間を費やし「もはやこっちが本業なのでは」と本気で思い始めていたこのわたくしが、今回はアテンド「される」側がその期間中ぜひ積極的に発言したいフレーズを厳選して紹介いたします。
さらに、これは社内でも社外でも隔てなく使えるフレーズだと思いますので、ぜひともうまく活用してアテンダーをよりその気にさせてしまいましょう。アテンダーが力を発揮すればするほど、あなたの出張やら視察はより快適で充実したものになるでしょう。

既にベトナム駐在していてアテンドする立場の方は、共感しながらご覧いただけたら幸いです。

よくそんなこと知ってるね!

こんなマニアックなベトナムブログを読んでいる時点であなたは一般的には相当マニアックなベトナムオタクかもしれません(当然上には上がわんさかいます)。そんなあなたには少々酷かもしれませんが、それでも世界は果てしなく広いものです。知らなかったことがあれば素直に「よくそんなこと知ってるね!」「なんでそんなこと知ってるの?」と口に出してあげましょう。

これはアテンダーにとって日々の情報収集・研究に対する最大の賛辞です。毎日の積み重ねが実を結んだことに大きな達成感を覚え、ますますあなたに有益な情報をもたらしてくれることでしょう。逆に、興味がない話題でこのフレーズを発してしまうと、その後しばらくその興味ない関連話が続くことになりますので要注意です。こちとら良かれと思って喋ってますんで。

「正の整数 n の和因子が2-差的な分割数と和因子≡ 1 or 4 (mod 5)となる分割数は等しいでちゅ!」「よくそんなこと知ってるわ…え?」

なお、皮肉的なニュアンスを含んだ「よくそんなこと知ってるね」はちゃんと伝わりますので、その気であっても慎んだほうがよいかと思います。

美味い‼︎

これも、美味ければウマいと声に出していうことが重要です。一回の食事でできれば3~4回欲しいワードです。美味い‼︎からのよくこんな店知ってるね!のコンボは最強です。
男性であれば「おいしい」より「うまい!」のほうが効果的だと思いますが、おいしい×5でも構いません。何度口に出しても不快に思う人はいませんので積極的に連発していきましょう。こんな簡単なワードなのに、黙々と食べる人は意外に多いです。アテンド側は「口に合わなかったのかな」とけっこう心配してしまいます。

一方で、特にまた出張で来る可能性のある人は、苦手なものがあった場合ははっきりと伝えておくのも大事です。パクチーとかマムトムとか、ホビロンとかクセのある食材はそれなりにあります(僕はそういうのは強く勧めません)。アテンダーとしては、食材にしろ飲みにしろホテルにしろスケジュールにしろ、明確なリクエストがあったほうが計画が立てやすいです。「なんでもいい」と言っておいて後から文句つけるくらいなら予めハッキリ言ってほしいですね。念のため、そんな失礼な輩はこの1年現れなかったことを申し添えておきます。

この間シンガポール現法のご一行が来て和食がいいとの急なリクエストに応えて、あらかじめ打ち合せて予約していたベトナム料理をキャンセルしてカジュアルな居酒屋に連れて行ったところ、「うまいうまい」と泣きそうになりながら刺身をお代わりしているのを見てすごく幸せな気持ちになりました。なんでもシンガポールは値段が倍で味は半分くらいとのこと。

ありがとう

結局、この言葉に集約されると思います。こんなに人を幸せにさせる5文字がほかにあるでしょうか。どんなにひどいことがあっても、この言葉がもらえれば「次もこの人のために頑張ろう」と思うものです。すみませんより全然ありがとうだと個人的には思います。

まあ一日中アテンドしてくれた人にありがとうすら言わない人はもはや社会人として終わっていますが、ありがとうひとつでもその感謝が本当に伝わってくる人と、そうでもない人がいるのは残念ながら事実ですね。そういう意味では「うまいうまい」とは少し違って、その言葉の前後が大事だったり、テンションや表情など言葉以外の部分も大きかったりするかもしれません。
ちなみに印象としては、ある程度興味を持ってきている社内よりも社外、特に役職がすごく高いわけでない人に良くない傾向を感じました。自分の意志でなく誰かに連れてこられた感が見え見えです。逆に社長レベルのみなさまはさすがだな、と思わされる機会がほとんどでした。会社の代表・顔として来ている気概が感じられ、自分は高い役職ではないですがその姿勢はぜひ見習いたいと思います。

…最後に当たり前で何のひねりもない選択肢を引っ張ってくるなと侮るなかれ。ありがとうはまじで世界を救う魔法の言葉。

おわりに

ここまで読んでくださったアナタはもうお分かりでしょう。これは「アテンドされる側が声に出して言いたいフレーズ」ではなく「単にオマエが聞きたいフレーズ」だということを。そうですよ、何か問題でも?僕はこれが聞きたかった!実際言ってもらったら、それまでの苦労がすべて報われたかのようにめちゃくちゃ嬉しかったのです。本当です。

言うまでもなくアテンドは事前の周到な準備と手配があり、当日はお客さんの様子を見ながらひとつひとつ臨機応変に対応していきます。一日仕事になることも多く、かなりのお喋り好きの部類に入る僕でもお客を夜送り届けた後は文字通りぐったりするほどハードなお仕事です。アテンドされる側としてもお土産を持って行ったりこちらも配慮をしたりと労いの気持ちを表す工夫の余地はいろいろあるでしょうが、何よりも大事なのは「言葉」です。白い恋人よりも心のこもったありがとうなんです。すいません最近白い恋人もらいすぎて少々同お菓子への当たりがキツいですが他意はないです。

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