【大混乱】ベトナムで流通した紙幣の歴史がカオスすぎ(北ベトナム編)

20 dong bill ベトナムの歴史

さあ、果たして需要はあるのかお札シリーズ第3弾。前回の南ベトナムに続いて今回は北ベトナムで使われた紙幣の特集です。

トップ画像の1969年版北ベトナム20ドン札も未発行のもので、2002年にベトナム国家銀行の貯蔵庫?から発見されて世に出てきたというレアアイテムになります。こちらは前回紹介の1955年版南ベトナム1000ドン札と比べると大変お求めやすく、調べると18万円くらいで市場に出ています。

1000分の1のデノミ発動! 1959年

8年前に2桁切り下がったドンは、1959年に今度は3桁の切り下げが行われます。現代に至るまで、これまでのベトナム通貨史の中では最大の切り下げとなります。当時はフランスとの死闘を広げた第一次インドシナ戦争、南北ベトナム分断、南ベトナムの誕生を経てベトナム戦争へと走り始めていた混乱期の真っ只中。やっとの思いでフランスを退け、勝利に沸いた北ベトナムも生活自体はかなり厳しいものだったでしょう。

その後1964年と1972年にもちょこちょこと小さい単位が発行されています。

早くもデノミ実行! 1951年

1946年にベトナムとして初めて発行されたドンですが、1951年には早くも100分の1の切り下げが行われます。

この時期の紙幣の特徴として、これ以降使われなくなる漢字表記がまだ残っており(しかも右から左へ読む)、しかも漢字で示されている単位が「元」となっているのが興味深いです。ホー・チ・ミンさんのお顔も今の肖像と比べるとより精悍な感じです。

そして南には感じられない社会主義色がやはりにじみ出る。。

ベトナムオリジナル通貨ドン誕生… 1946年

第二次世界大戦終焉とともに誕生した北ベトナム(ベトナム民主共和国)は1946年、それまで発行されていた仏印ピアストルに代わってついに独自通貨ドン(đồng/銅)を発行するに至ります。ただ……

なんか、いっぱいあります。。似たようなデザインだけど微妙に違ったり、同じ種類でもカラーバリエーションがやたらと豊富だったり。

同じ時期の同じ発行体による同じ額の微妙に異なるお札たち。いずれも肖像はホー・チ・ミン

南部ではまた微妙に異なるデザインの紙幣が大量に流通。。

しかも、上のベトナム紙幣(Giấy Bạc Việt Nam)とは別に、信用券(Tín Phiếu)なるお札も同時期に発行。

そうと判別できないホー・チ・ミンさんのお顔がずらり

さらには、各地ではそれぞれのローカル紙幣も出回っていました。

cắcやcăt?という補助単位も出現。ハオ(hào)と同じ意味のようです

果たしてまともな経済活動はできていたのでしょうか…まさにカオスオブカオス。ベトミン政府としても、世界大戦終了の翌々日から各地で革命を起こしての建国と文字通り怒涛の勢いで始まった国づくりのなかで、すぐにフランスとの全面衝突。はっきり言って通貨発行まで手が回らなかったことは容易に想像できます。代わりにお前がやれと言われてもできる気がしない。。

そんな大混乱を経ながらも今もベトナムドンが流通していると考えると、また違う感情が湧き上がってくるのではないでしょうか。

さて、これまで3回にわたって紹介してきたベトナム紙幣の歴史ですが、もうちっとだけ続くんじゃ。最後にフランス占領下にあった仏領インドシナ時代の通貨、仏印ピアストルについてご紹介したいと思います。ではまた!

参考資料・画像引用元

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