【想像の斜め上。】ホーチミン通りはどこにある?

africa ベトナムの通り名

国民的な英雄や政治家、芸術家たちが名を連ねるベトナムの道路たち。それならベトナムでもっとも有名でもっとも尊敬されている?であろうホー・チ・ミンさんの名前がどこの街の目抜き通りにも真っ先につけられるはずなのでは?と思いきや、ホーチミンでもハノイでも全然見かける気配がありません。世の中にホーチミン通りは果たしてあるのか?ないのか?調べてみたら想像の斜め上をいく結果に。

「ホーチミン街道」:ハイズオン省

まず国内。ハイズオン省ハイズオン市の中心部(っぽいところ)にどかっと「ホーチミン街道(Đại lộ Hồ Chí Minh)が通っています。これはまぎれもなくホーチミン通りでしょう。行ったことないけど、ホー・チ・ミンの名にふさわしい通り、のように見えます(弱気)。

「ホーチミン大通り」:ベトナム全土(30省)

ベトナム語でĐường Hồ Chí Minhと呼ばれている道路で、国道1A号線、南北高速道路、ベトナム沿岸道路と並んでベトナムを南北に貫通する大動脈です。全長は約3,200kmにもおよび、東側の沿岸部を走る国道1A号線などとは異なり西側の山間部を走ります。2000年に工事が開始され、完成は……?

ハティン省を走るホーチミン大通り

「ホーチミン・ルート」:ベトナム中部、というか主にラオス

ベトナム戦争時に使用された、北ベトナムから中立国のラオスとカンボジアを通って南ベトナムへ抜ける道。当時厳戒態勢にあった北緯17度の非武装地帯を避けて南ベトナム解放民族戦線へ支援を送り込むために使われました。ベトナム語ではĐường Trường Sơn、英語ではHo Chi Minh Trailと呼ばれます。

ベトナムというより、もうほとんどラオス国内の道路ですな

「グエン・タト・タイン通り」「グエン・アイ・クォック通り」:各地

ホー・チ・ミンの本名、グエン・タト・タイン(Nguyễn Tất Thành/阮必成)や変名グエン・アイ・クォック(Nguyễn Ái Quốc/阮愛國)は意外にも街中の通りにしれっと紛れ込んでいます。前者はホーチミンやバリア=ブンタウ省に、後者はドンナイ省やバクザン省、タイビン省などに見ることができます。

「ホーチミン大通り」:ルアンダ(アンゴラ)、オラン(アルジェリア)

いきなり飛びましたね。ルアンダってどこやねん、アンゴラってどこやねんって方、わかります。僕もどこやねんでした。ここです。

なんでもホー・チ・ミンは短期間ながらエジプトやアルジェリアなどを訪問したそうで、彼の思想は当時同じように植民地として苦しんでいた北アフリカ諸国の人々の胸を打ったようです。ちなみに、ベトナムは世界で2番目にアンゴラの独立を認め、また現在5万人のベトナム人が現地に住んでいるそうです…!

当地ではけっこう大きく重要な通りであるAvenida Ho Chi Minh

同様に、アルジェリアの街にもホーチミン大通りがあります。アルジェリアってどこやねん…っていうそこのワタシ。ご安心ください、ここです。

モザンビークにもあるとか。すごいなホー・チ・ミン。

「ホーチミン大通り」:ニューデリー(インド)

ホー・チ・ミンはインドのネルー首相とも親交が深く、1958年にインドを訪れた際には大いに迎え入れられたとのことで、インドの首都ニューデリーにも彼の名前を冠した通りがあります。

ニューデリー近郊といったところですかね。インドに延べ3か月間くらい滞在していたのに知らんかった。。

さらに、コルカタでは1990年にホー・チ・ミン生誕100周年を記念してHo Chi Minh Sarani Roadを開設しています。さらにね。

しかもHo Chi ”Min” なのがまたオツですね

「ホーチミン通り」:ウリヤノフスク(ロシア)ほか多数?

加えて、ロシアのウリヤノフスク(モスクワから東へ約900km)や、Google mapをいじってたらフランスのラネステールというすごく小さな町にもなぜかホーチミン大通りを発見。。ベトナム外務省によるとイタリア全土にはホー・チ・ミンの名がつけられた通りが21もあるとのこと。ほんまかいな。

みなさま、コロナ下で気軽に海外旅行ができないなか、図らずも少しは観光気分を味わえたでしょうか?スケッチトラベルさんには今度「世界のホーチミン通り」ツアーを企画してもらうよう提案してみたいと思います。

参考資料・画像引用元

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